移民とブラックアウト

SAS Gのオンラインコースでは様々な新聞記事やテレビ番組、ホームーページに触れる中で「その情報、本当に信じて大丈夫?」というのを自分で考えるようにということを学びます。


ついついシェアしてしまいがちなSNSで見るセンセーショナルな記事はもちろん、例えば誰もが信頼しがちなメジャーな新聞の記事なんかでも、実は政治家や政党と深いつながりのあるジャーナリストがその政党の考えを拡散するために書いていることも多いということ。そもそもスウェーデンの新聞はテレビやネットの登場で存続の危機に陥る中、政府の援助が入ってなんとか保たれているとか。


そんな話をしていたら、スウェーデン移住先輩のポーランド人の友人が「そうそう、スウェーデンの新聞は信じちゃいけないわよ」と言ってこんな本を薦めてくれました。


「移民とブラックアウトー狂気的な時代の客観的レポート」

ジャーナリストや大学教授などが、新聞社に掲載を拒否されたスウェーデンの移民問題に関する記事を書籍化したというもの。「難民の受け入れには実際どれだけのコストがかかっているか?どれくらい犯罪や失業者が増えたのか?」あまりメディアに好評されないデータをまとめています。

重ーいテーマだし、分厚くて、全部読むには時間がかかりそうだけど、冬とか家で時間があるときに読んでみたいです。


「移民は国の宝となる!」と身分証明が十分にできない難民なども積極的に受け入れる政策をとってきたスウェーデン。今更、それが失敗だったなんてこと政策を推し進めた政治家達は絶対認めたくない。といった事情もあるようで、ジャーナリストも政府に批判的記事を書いて職を失ったりするのを怯えて移民政策批判はあまりしないようです。


スウェーデンにはテニスコートを会員登録していない人が使っていた。とかちょっとした不正も大嫌いだけど、難民問題とかになると「年齢を偽って難民申請している『子ども』が多い」「難民・不法移民の増加に伴い、犯罪率が増加した」といった話は受け付けない人が多い気がします。「難民はスウェーデンで住居や食料などを与えて助けるよりも、トルコなど彼らが逃げてきた国から近い安全な場所に支援をし、そこで助けたほうが同じ金額でより多くを助けられるのではないか」という意見にも「人種差別!」という思考停止ワードが使われて、「困っている難民がいるならもっともっと助けなければ。」という意見以外は悪者扱いされてしまったり。「もちろん人類みな平等、助け合わなければ!」と天使のように世界中の人に手を差し伸ばすのは一見美しいけれど、そういう優しさを利用して天使が考えもしなかったような悪事を働く人もたくさんいることをわかっていなければますます世界中からナイーブなおばかさんと批判されそうです。


メディアや環境が与える人々の考え方の影響は大きいですね。・・・と書きつつ、私もこの本を全て読んだわけではないし、スウェーデンに来てまだ9ヶ月ほどなので、スウェーデンを正しく捉えられているわけではないかもしれません。


あらゆるメディアに触れたとき、すぐに信じたりSNSでシェアしたりするのではなく、「この情報は正しいのか?誰が何の目的で書いたのか?商品を販売するため?何かの意見を拡散するため?」と考えて自分なりにより突っ込んで調べたり、消化することって大切ですね。

from a Swedish kitchen

スウェーデンの食卓

2コメント

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  • lyckligagatan

    2017.07.21 08:20

    @hinanoコメントありがとうございます。私ももっと前に移住してきた中東系の移民の方が今の現状を嘆いている記事とか何度か見ました。本当にスウェーデンに感謝し、スウェーデンに住む一人として恩返ししたいという真面目な移民・難民にとっても不正をして平気な人はとても迷惑な存在ですよね。 私の周りのスウェーデン人も、実際にボランティアなどをして今の難民受け入れの状況に触れた人ほど、スウェーデンでの権利ばかり教えて義務を教えない政府のやり方や、働く気がなくなんとかずる賢く生きていこうとする難民に幻滅しています。そう言う活動に関わったことのない人のほうがテレビなどの情報で「かわいそうな難民達・・・もっと助けなきゃ」と言っていたりします。このままスウェーデンが悪い方にいかないためにも客観的立場で話したいと思うけど「ナチ」とか「人種差別」とか批判したがる人がいるんですよね。
  • hinano

    2017.07.21 05:52

    初めてコメントさせていただきます。その友人のかたが勧めた本私もいつか読んでみたいと思います。私の旦那は、移民であるトルコ人のスウェーデンについて包みかくさず話している動画をよく見ています。有名な方かわかりませんが、、移民のかたがリアルなスウェーデンを語るなんて凄いなぁって思いました。 難民の人たちを助ける=心優しい国民は 間違い。私の目には偽善者にしか最近は見えません。みなさん、税金から難民のかたを助けてますから、自動的。では、自発的に、自分から援助してる人はどれだけでしょうか?スウェーデンにも現実豊かではない人がいます。自分の国の人たちが満足でないのに、どうやってこんな人数の難民を助けることができるのか?助けることはいいことですが、一定を超えると、難民のかたも当たり前の態度になってきます。マナーのあり方、礼儀などスウェーデン人が教えるべきことも、放棄してるような感じがします。受け入れる国がこんなんだと、やりたい放題ですよね。私はスウェーデン人ではないので、注意したり、それは違うでしょと思ったことは言わせていただきますが。私が難民をバカにしたら問題になるでしょうが、難民のかたが私をけなしても、問題にはならないでしょう。それが、スウェーデンがつくりあげてきてしまった、今のスウェーデンでしょうね。