日本でも食べ物の産地や添加物に気をつけている人はどんどん増えていますよね。去年くらいに、チリ産の養殖サーモンは抗生物質、殺虫剤、防汚剤などの薬漬けだ!とかいう記事が話題になって、そんなのデマだとか、ノルウェー産も同じくらい薬漬けだとか、何を信じていいのかわからなくなることもあります。
スウェーデンでも皆さんそれぞれにこだわりがあるよう。「魚は自分で釣ったかローカルの漁師さんたちのトラックで販売されているものしか買わない。スーパーで箱詰め、パッケージ詰めの冷凍は買わない」「肉はスウェーデン産しか買わない。特にデンマーク産は安くても絶対買わない」「スーパーのチーズは必ず添加物をチェックする」「野菜・果物はもちろん全てというわけにはいかないけど、できるだけスウェーデン産を選ぶ」などなど。人によっても意見が違うから議論はつきません。論点も、自分の健康のためというだけでなく、動物達に少しでも生き物らしい環境で育ってもらうためとか、食品の輸送にかかるエネルギーを削減するため、EU内でもノルウェー、スウェーデン、アイスランドなどとその他の国は、食品の基準が全く違うなどいろいろ。
そんな中、できる限りオーガニックで、輸送距離も短い食品をヨーテボリの人々に届けたいという思いのもとヨーテボリで豚や魚、野菜を育てて、レストランやスーパーに提供しているというニクラス・ウェンベリさんのお話を聞きに行ってきました。
Slakthuset(直訳すると食肉処理所・・・)という倉庫のようなオフィス内。
ヨーテボリ市内のちょっとしたスペースやアパートの屋根の上などを活かして作った畑で育てたという黄色いビーツ、パースニップ、Slakthuset内で育てた魚のスモークの前菜から始まり、オニオンスープに焼きたてのパン、ケーキまでたっぷりいただいて・・・
魚達の育つ水槽を見学。なんだかたくさんのパイプでつながれたたくさんの水槽がありました。これを維持する光熱費だけで結構かかるのでは?とも思ったけれど、魚の糞がうまく清掃され、野菜の肥料になるシステムなのだとか。
豚やヤギなどの家畜はAskimとヨーテボリの間くらいのHögsboにいるそうです。実際に豚を裁き、部位ごとにわけるところなども見学するシェフにのみ、ここで育った豚肉を販売しているのだとか。
家に帰って、ICAの会員ペーパーを見てたら、Slakthusがのってました。ニューヨークやストックホルムでも同じような取り組みがあるそうです。もちろん、完全にオーガニックな食生活をすることは難しいし、美味しく楽しく食べることが大切ですが、家族の健康のため、自然への感謝と環境保護のため、改めて食品選びに気をつけたいなと思う一日でした。
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