聖マルティヌスの日

11月11日は聖マルティヌスの日というキリスト教の聖名祝日の一つで、収穫祭、冬の始まりの日としてもヨーロッパ各地で様々に祝われています。スウェーデンではそんなに盛大に祝う人は少ないようですが、南部のスコーネ州ではガチョウを丸焼きにして食べる習慣があるそうです。


私達が住んでいるのはスコーネ州ではありませんが、旦那さんはスコーネ州出身の友人と共に長年この日はガチョウを食べてきたそう。というわけで今年は我が家でお友達をよんでディナー。


普段はあまり見ませんが、この時期は西スウェーデンでもガチョウやターキーなどがスーパーの片隅に販売されています。下記、wikipediaによると元々は「罰」として食べたことが始まりだそうですが、今ではガチョウはチキンの5倍、ターキーも2、3倍のお値段。この時期にだけ楽しむ贅沢品です。


「この日はまた、ガチョウを食べる日でもある。脂の乗ったガチョウをローストして、紫キャベツとジャガイモのダンプリングを付け合わせる。ガチョウを食べる理由として、かつて聖マルティヌスがトゥールの司教を依頼されたもののその気になれず、使いに見つからないようにガチョウ小屋に隠れていたのを、ガチョウが騒ぎ立てたために見つかってしまい、結局司教に就任せざるを得なくなったため、「罰」として、ガチョウを食べるようになったというエピソードがある。」

今回私達が買ったのは5キロのガチョウ。リンゴとプルーンをたっぷり詰め込んでオーブンで焼くこと3時間。ターキーよりかなり脂肪が多いようで下の受け皿はオイルでいっぱいになりました。

付け合わせはmandelpotatisという小さめのポテトに、紫キャベツ、芽キャベツ、レバーをすりつぶしてクリームと一緒に煮込んだソース、カシスのゼリーです。

アパタイザーは伝統的にはガチョウの血のスープを飲むそうですが、さすがにスウェーデン人たちもあまり好きではないらしく、生春巻きと梅マヨ、セサミ、ジンジャーの3種の和風ドレッシングに日本酒で乾杯してアジアの味も楽しんでもらいました。

デザートにはスコーネ風アップルパイというのもあるそうですが、パン粉を使ったパイで、食べたことある人達が全員「おいしくない」と言っていたのでバラのアップルパイにしてみました。


重たい料理をお腹いっぱい食べて語って、冬の始まりを実感してしまう一晩でした。


from a Swedish kitchen

スウェーデンの食卓

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