SFI、無料教育の現実?

移民の多いスウェーデン。あまり移民と接点のないスウェーデン人たちも、移民の多く、特に難民やスウェーデン人の家族など移住したもののすぐに職が見つからない人はSFIという語学学校で勉強するということは知っているようです。


実際にはSFIに通うのは半年〜1年弱でSASとかレベルアップする語学学校があり、その後はスウェーデン人と同様のKOMVUXという学校に通えるですがそこまでは把握していなくて「毎日勉強してる」というと「SFIね」と言われることもよくあります。


ただ、そのSFI、2015年から急激に難民が増えてしまったこともあって、どこも満員状態。先生不足だったり、待ち時間が長い所も多いようです。私が通った学校もかなりカオスでした。生徒数が多すぎて、先生が特に難民の人の出席管理に追われている感じ。母国語での私語や遅刻・途中退席、携帯での会話なんかも多い。先生が休んで代わりの方がプリントを配るだけみたいなこともあったし、コミューンの方針で途中で学校が代わってからは、私が卒業するまで生徒の数だけパソコンがない状態でした。


そんな現状がTV4のKalla faktaというドキュメンタリー番組で放映されました。それ以来ニュースでもこの番組の内容の紹介や、介護士向けの学校でも「テストを受けずに全員合格させていた」とか問題が見えてきた、みたいな報道を見るようになりました。

この番組で取り上げられているのはひとつの学校で、かなりひどいほうだとも思うけど、ここまで悪徳学校という感じじゃなくても、生徒数が多すぎて手がまわらないみたいなところは多いと思います。


生徒にとっては無料なので、「無料で通わせてもらっているのに文句もいえないかなぁ・・・」という気分になるのですが、もちろんスウェーデンで働いている方達が払った税金ですからね。自治体も、学校がちゃんと運営されているのか管理はして欲しいと思う。


個人的にはSFI終了後のSASやKOMVUXのコースはオンラインベースで先生のリスポンスも早くてとっても満足しているのですが。

from a Swedish kitchen

スウェーデンの食卓

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