学校にも警察

先月学校に不審者がやってきて一人の生徒に暴力を振るったという事件がありました。生徒のプライバシーも考慮してか、詳細は好評されなかったのですが、スウェーデン人と付き合い出したのを嫌ったシリア人女子の父親だとか、ギャングの派閥争いだったとか・・・いろんな噂が飛びました。最初はテロだ!なんて話もありました。


それ以来、2名の警察が学校の入り口に常駐し、1時間ごとに各教室やトイレなども見回ることになりました。田舎の平和な学校だったのに、なんとも物騒。犯罪が増えて警察も足りていないというスウェーデンでこんなところに毎日警察を使ってもいいのかなぁとも思います。


日々の生活は自然に囲まれ、平和極まりないのですが、ニュースを見ているとスウェーデンの今後が心配になることも多いです。

例えば今日のこちらのニュースなんか、80%のコミューンに暴力的な過激派が潜伏していると書かれています。25%昨年だった昨年から急上昇。その数推定3000人、300人だった7年前から大幅増加・・・。

ヨーテボリの近くにも過激派達が集まる地域はあるそうで、大きなお家に住み、ボートに、サマーハウスに、と贅沢でのんきな暮らしをおくるスウェーデン人と対照的。スウェーデン人たちは、「私達はそんな暗い世界をしらない泡の中でフワフワくらしているのよ。ちょっと泡の外へ出れば全く別の世界が広がっていること、いつ泡が弾けて自分たちにも危険な状況が降り掛かってくるかもしれないことを見て見ぬフリをして」なんて言います。


出張で中国やインドネシアに行っていたころ、駐在員の方々が、「我々は駐在員として本当に贅沢な暮らしを送っているけど、それはこの国のほんの一部。水面下にはドロドロの世界があるのを知らないふりして蓮の上のきれいな世界で優雅にくらしているようなもんだよ」なんておっしゃっていたのを思い出しました。


スウェーデンには、そんな途上国より深刻な、平和なスウェーデン人たちとは言葉も宗教も考え方も全く違う世界がどんどん広がっていってしまってるのかもしれません・・・。なんて考えるのは考え過ぎだと信じたいです。


from a Swedish kitchen

スウェーデンの食卓

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